洗濯から保管まで押さえておきたい3つのテクニック/素材の持つ風合いを最大限に楽しむために、ケアについてもちゃんと知っておきたい。デザイナーが教えるテクニックで、自分好みのスタイルをつくる

1.洗濯

テクニック1【セルフクリーニングできる革って?】

 レザーの色には「塗り」と「染色」の2種類あることをご存知ですか? 「塗り」は生地の表面に色を重ねて仕上げるので、毛穴が塞がれている状態になり、乾きにくい。一方、「染色」は生地に色を浸透させるため、汗を閉じ込めず、洗いやすいのがポイント。No,No,Yes! のレザーのほとんどが染色仕上げなので、ご自宅でも気軽に洗濯出来ます。ネットに入れて中性洗剤を使い、洗濯機は必ず「弱」に設定して回すこと。色移りを避けるため、色の違うジャケットは別々に。同色のジャケットであれば、一緒に洗うことも可能です。洗濯は雨の多い季節を避け、天気の良い5月や9月などがオススメです。「どうしてもシルエットを崩したくない」という方には、クリーニング店も紹介します。

スタイルに表情を出すなら、シワ感でアクセントを

 「定番のスタイルから脱出したい」という方には、少し変わったドライ方法を紹介。洗濯機から取り出した後、胴体や腕の部分をねじり、そのまま乾かすと、シワがついてさらに味わいのあるスタイルが生まれます。もちろん、ねじらずに自然な風合いを楽しむのも良し。風通しの良いベランダに干せば、一日で乾くでしょう。時間がない時は、脱水にかけても大丈夫。洗った後、着心地が固く感じられる時は、手で揉みほぐせば柔らかさが戻ります。洗う度にあなた好みのスタイルをつくれると思えば、億劫になりがちな洗濯もきっと楽しみに変わるはず。

2.ケア用品

テクニック2【日々のケアから生む味わい】

 外出先から戻って来たら、まずは砂埃や花粉などを落とすためにブラッシング。特に汚れが気になる時は、汚れ落としクリームを使ってください。あらかじめ、ジャケットの内側の目立たないところにつけて、一旦試してみるのを忘れずに。汚れがつきやすい襟元や首裏、カフス裏は、綿の布を使って念入りに拭くのが良いでしょう。最後は、保護クリームを塗って均せばOK。液体は浸透率が高すぎる場合もあるので、あなたのレザーに合う、丁度良いものを見つけてください。固い革なら固体、柔らかい革なら液体のものがオススメです。手入れは年に一回行うだけで十分。品質の良いケアアイテムを使って、さらに深みのあるスタイルを手に入れましょう。

3.保管

テクニック3【美しいシルエットを保つ】

 日々の手入れで何よりも大事なのは、ハンガーに袖を通して湿気を防ぎ、直射日光を避けた風通しの良い室内に保管すること。針金のハンガーは、型崩れの原因にもなりますが、「あえて着崩したい」など、希望のスタイル次第ではNGではありません。きれいなシルエットを長く保ちたい方は、肩幅の合ったハンガー選びにもこだわって。人の体の型に沿った立体的な形で型崩れを防ぎ、汗を吸収してくれる木製のものがオススメです。これらはハンガー専門店でも買えますが、No,No,Yes! でも発注可能。良質なハンガーがあれば、あなたの好みのスタイルをしっかりキープすることが出来ます。

ケアの仕方はアイテムやその時の革の状態にもよりますので詳しくはお問い合わせください。

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