なぜ、ビスポークを?case.9

なぜ、ビスポークを?

ビスポーク=オーダー
と、一言でまとめてもオーダーする理由やこだわりは人それぞれ。

“なぜビスポークを?” と題して
オーダーを決めた理由や仕様をはじめとしたこだわり、色々な想いをインタビュー形式に伺いご紹介。
少しでもビスポークをする時の参考になれば、と思います。

今回は姫路店スタッフのサノがなぜオーダーしたのか?を色々と聞いてみます。

(過去の なぜ、ビスポークを?はコチラ)

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ロギー:姫路店からは初のご紹介ですね!!お願いします!

サノ:お願いします!!

ロギー:オーダーしたのはテーラードジャケットですね。今までの「なぜ、ビスポークを?」ではライダースが多かったから新鮮。元々レザージャケットや小物は色々愛用してたりしたんですか??

サノ:このジャケットが完成する前は80sのヤギ革テーラードジャケット、革小物だと入社前に購入した所作の長財布を愛用していました。当時は10代で若かったこともあり中々手を出せなかった革製品ですが当時から着込んで共に歳をとっていける様な1着は欲しいなとずっと思っていました。やっぱり革は長く時間を共に出来るのが特徴だと思いますので。

ロギー:なるほど、元々テーラードジャケットの形が好きだったんですね。オーダーしたのは何年前でしたっけ?

サノ:個人的にはカジュアルなライダースよりも他の洋服との合わせが難しそうだったり、キレイめなアイテムなのでスタイリングには少し工夫が必要だったりするのが楽しいのもあり、テーラードは好きでした。
オーダーしたのは2018年でした!

ロギー:テーラードジャケットはこれぞ男性服という印象ですしカジュアル主流の今、若い方では結構珍しいかも。
2018年からだと5年。もうそんなに経つんですね(笑) 思ったよりも育った(=経年変化した)という印象はなく、割と美しい状態で保っているね。選んだ素材と、なぜそれを選んだのか聞かせてもらえますか?

サノ:そうですね!1年中着込んでいますし特に凝ったケアなどはしていないですがかなり綺麗な方ですね。
選んだ素材は定番素材の「ネイキッドラム」で、選んだ理由は主に3つあります。

まずは着心地。
店頭でユニフォームとしても着ようと思っていたので動きやすさ、長時間着用していても疲れないというのはどうしても必要でした、その分ネイキッドラムはトロッととろけるような柔らかさがありながらそれでいて軽いので長時間着用してても疲れないというのが良かったです。

そして高級感。
ひとつ目の着心地はもちろんですが軽さ、柔らかさを最優先にするとどうしても重厚感、高級感が損なわれると思うんです、且つ理想の形も「綺麗なテーラードジャケット」だったので皺やシボの少ないネイキッドラムはピッタリだと思いました。
それと最後は今ほど定番革素材が多くなかったというのもひとつですね!
 当時今くらい選べる素材があっても、もう少し悩んで結局「ネイキッドラム」になってるとは思いますが(笑)

*NNY:お選びいただける革の種類は現時点で厚み・オプションも含めると 16種類あります。

ロギー:好みに一番フィットしていたのが「ネイキッドラム」という事ですね。展開色はブラックのみですが表面の滑らかさと柔らかさを重視して選ぶ人も多い素材です。
キレイめなライダースにしたいと選ぶお客様も多くいらっしゃいますよね。オーダーのメニューは?

サノ:仮縫いを含むメニューである「ロイヤルビスポーク」でした。

ロギー:ハンガーに掛かってる状態でも非常に目を引く裏地ですけど、何をチョイスされたんですか?

サノ : チョイスしたのはヴィンテージの”H”シルクスカーフです。
江戸時代に奢侈禁令、つまり贅沢で派手な着物を着れなくなり普段は見えない裏地でオシャレする「裏勝り」にロマンを感じてチョイスしました。今となってNNYのオーダーで主流のスカーフ裏地ですが当時まだそんなに多くなくお客様にお見せするたびに「おぉ〜」と気に入ってくださる方も多かったです。

ロギー:確かにその当時はそこまで多くはなかったかもですね。
(“H”シルクスカーフを裏地で使い始めたのは7-8年ほど前、とあるご夫婦のオーダーからスタート。その出来栄えに惚れたお客様が多く、ラインナップに加わりました。)
この色は自分のイメージカラーなんですか?

サノ :特にイメージカラーやテーマカラーというのは設けてなかったのですが黒と白が好きなので革素材の黒に対して白ベースを使ってるというのと、様々な柄がある”H”シルクスカーフですが馬モチーフが良くて釦も馬柄のものを使っています。メインの革素材はラム=羊なのに、裏地釦は「馬なんかい!!」って、そんな所も自分らしくて気に入っています(笑)

ロギー:ちゃんとツッコミどころを用意しているのが流石、関西人(笑)
常時シルクスカーフのラインナップは入れ替わるので、オーダーされるお客様はその時の一期一会の出会いを楽しんでいただきたいですね。
普段オーダーを承っている立場だと思いますが、自分がオーダーしてみてどうでした?

サノ:1番難しい質問ですね…
普段から店頭に立ち、お客様のオーダーを受ける時は頭の中で形や細かいディティール、色味、革などピースを組み立てながらある程度の形は思い描いて「こっちの革素材の方が良いかも知れません」「こうするならこのディティールはこの方が良いですよ」など、ご提案しているのですが自分のは上記のように軸というか柱が決まっていたのであっという間に決まってしまいました(笑)
ただ、やはりいつも接客していて感じるお客様のワクワク感とか、「きっと抜群のものができるぞ!」というそんな感情が自分視点で体験できたのはすごく良かったですね。

ロギー:何事にも言えますけど、自分も同じように経験・体感しないとしっかり伝えられないし、わからない部分もありますからね。大事な事ですね。
ではこのジャケットで拘ったポイントは?

サノ:強いて言うなら、シボ・シワが殆ど無い「ネイキッドラム」でも少しは革らしさも欲しかったのでシワ感が強く出た部位を配置してあるのが拘りですし1番好きなところです。
それとビスポークオーダーを承る際など、ペンを使うことも非常に多いので内ポケットにはペン専用のポケットも配置しています。ジャケットの内側からペンを取る所作は昔から憧れでしたし、そのモノ専用の居場所を決めると失くす心配もなくなります(笑)

ロギー:こだわりポイントは一人ひとり様々なので実際にオーダー承っていても、なるほど!と勉強になる部分も多かったりしますよね。以前オーダーされたお客様で大事な商談などの際に験担ぎとしてのとあるルーティーンを聞いた事があるのですが、そのためのディテールをジャケットに生かした時は非常に喜んでもらえたのを今でも覚えてます。
このジャケットではどういうスタイリングをすることが多いですか??

サノ:特にこのジャケットを着る時はコレ!といったモノは決めていなくてその時の気分によって使い分けますが普段からシャツをよく着るので、その合わせが多いですが最近はシルクニットのチャコールにハマってます。
全身真っ黒になりがちなのでチャコールを入れるのが◎ 色合いも黒と相性の良いカラーリングなので気に入ってます。
ボトムスは下はワイドパンツだったり、デニムだったりその時の気分によって使い分けますが最近はベルテッドパンツのテーパードがシルエットが美しいのに、履き心地快適で楽なのでよく履いてます。

ロギー:ありがとうございます。そういえば新しくオーダーしているジャケットの完成も控えてますね?

サノ: はい、このシンプルなテーラードとは正反対のディティールを詰めに詰め込んだダブルライダースをオーダーしています。
これだけは取り入れたい!ことやお客様とのオーダーの中で生まれたアイデアなど盛り沢山、且つ裏地や他のディティールはデザイナーにお任せしたところもあるのでそれもどういう風に落とし込まれているかすごく楽しみです!

ロギー:お客様オーダーが優先なので仕上がりは少し先になりそうですが…(笑)ではまた仕上がったらご紹介させていただきましょう!
では、最後にこのジャケットに名前を付けるとしたら?

サノ:多分聞かれるかな、と思ってました(笑)では「𩣆ジャン(バチジャン)」で! 縁起の良い跳ね馬という意味と、「馬」モチーフの裏地に「羊」革をしてるのも兼ねて!

ロギー:あまり馴染みない漢字だから読めないね(笑)良いと思います!!!!有難うございました!!

サノ:有難うございました!!

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