なぜ、ビスポークを?case.13

なぜ、ビスポークを?

ビスポーク=オーダー
と、一言でまとめてもオーダーする理由やこだわりは人それぞれ。

“なぜビスポークを?” と題して
オーダーを決めた理由や仕様をはじめとしたこだわり、色々な想いをインタビュー形式に伺いご紹介。
少しでもビスポークをする時の参考になれば、と思います。

今回はお客様のOさん。
レザージャケット愛好家で既に何十着も持たれており、NNYでビスポークをするにあたって豊富な知識と厳選した拘りを抽出し、理想のレザージャケットをお仕立て致しました。

(過去の なぜ、ビスポークを?はコチラ)

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NNY:なぜレザーウェアをオーダーをしようと思ったのでしょうか?

O:実は今まで30着程のライダースを購入してきたんです。
20代後半からライダースに強い関心を持ち始めて以来、アメジャン・ロンジャン・ハイブランドなど一通り試して来たと思います。
頭に思い描いている理想像や、身体が感じるフィット感を得られるものには出会えませんでしたが、色々試してきただけあって〈自分が求めるライダース〉というものをロジカルに分析出来るようになりました。
求めていたのは、私の身体的特徴が既製品では合わない事。クロム鞣しよりベジタブルタンニン鞣しを求めている事。染料仕上げで革の素材感を残している物。経年劣化ではなく経年変化していく個体である事。限りなくシンプルである事。フォーマル要素も持ち合わせながら野趣的な側面も共存出来ている事。ラギットでありながらも、マットな質感である事。
こうしてこだわりや優先順位が明確になっていったことで〈自分の理想の革素材でオーダー〉を選択することが必然となりました。

NNY:この革(Guidi Horse)を選んだ理由はなんですか?

O:あるきっかけでGuidi Horseのブーツを見た時、もしかしたらこの革なら私の要望を満たしてくれるのではないか?と直感したのを覚えています。
決して安価な素材ではありませんが、マットでしっとりとした質感。長く使用した際の素晴らしい経年変化。厚みがあるホースレザーにもかかわらず柔らかな感触。私の中の理想そのものであり、私の知り得る革の中で私の要望を満たすのはGidi Horseしかないと感じNNYではオプションで選べるとの事で、この革を用いて作ることにしました。

NNY:思い入れの強かった部分はありますか?

O:全てに思い入れしかありません!私の場合完璧な理想像がすでに頭の中にありましたので、ロギーさんにその事を話し頭の中の理想を現実に置き換えていく作業でした。
エクセラのシルバーと言っても微妙な色味の違いなどがありましたのでそういった細かな部分はプロの意見を参考にして具現化していった事を覚えています。
徹底したシンプルなデザインではありながらも革の質、ボタンの質、ジッパーの質を限りなくハイクォリティに持っていき、素材での風格を表現しました。
敢えての拘りを言うなら前丈を後丈より少しだけ長くしてハイブランドに良くある流動的なシルエットにした事でしょうか。

NNY:オーダーの中で悩んだところはありますか?

O:多分私本人しか分からない程のサイズ感ですね。例えば1~2センチ程の袖丈の長さやアームホールの太さなどです。
私の場合は車の運転をしたり、家族で買い物に行った時にカートを押したりなど腕を曲げている姿勢が多いんです。カフェで座る時にも腕を伸ばしている状態って少ないよなと改めて気付いたりもして。
オーダー当初は普通に腕を伸ばして下ろしている姿勢でのサイジングで考えていましたが〈私の日常のスタイル=腕を曲げている姿勢〉に合わせて袖丈は少し長めにすることにしました。
袖丈は本当に最後まで悩んだポイントで、帰宅後にも改めて相談した部分でしたが、ロギーさんが親身に寄り添った接客をしてくれた事に感謝しています。本当にホスピタリティを感じました。

NNY:オーダー時、不安に感じた部分などありますか?

O:私の場合、オーダー時の不安とは少し違いますが…
10数年間理想のライダースを追い求め、沼の中で彷徨っていたので本当にこの1着で良い意味でのピリオドを打てるかどうかが心配でした。逆にここでピリオドが打てない場合どうしようかなと…(笑)

NNY:着用してみていかがですか。

O:まず、完成した連絡を頂き受け取りに行った際、出来上がった私のライダースが店の壁に鎮座している光景が今も目に焼き付いています。
表現が非常に難しいのですが…脳が感涙しているというのでしょうか…やっとめぐり逢えたね!と言う感情が溢れました。
逆に袖を通した際は、違和感というものが全く無く…まるで自分がずっと着用していたかのような、懐かしさに近い感触を覚えました。本当に理想の物を手にした瞬間の感情を経験出来たのだと思います。妻と初めて出会った時の感情に似ています。
着用を続けた時の着心地も理想通りです。皺も入り身体に沿った形状記憶をしつつ、柔らかくしっとりとした質感である革は唯一無二ではないでしょうか。私の身体に完璧に合わせて仕立てて貰っている為、ストレスが皆無です。
至福のユーザーエクスペリエンスを満たしてくれています。

NNY:お気に入りのスタイリングは?

O:私の日常全てのシチュエーションに対応してくれています。
通勤のスーツ着用時、ドレッシーな装いをする時、普段の買い物に行く時、旅行や帰省。全て対応可能です。
スラックスにもデニムにもジョガーにもきちんとハマってくれます。
シンプルなデザインと、控えめでありながらも高級感を醸し出す素材の相乗効果であると認識しています。
正直、他人から見てかっこいいかどうかは分かりませんが、実は特に気にしていません。
自分の身体に沿ってくれるリラックス感と、素材に触れた際に感じる心理的安心感、それでいてある程度屈強である事に対する物理的な安心感。それらが全てであり、完全に自己満足の世界でしかありませんが…笑
私の人生をより豊かな物にしてくれる相棒に出会えて本当に幸せを感じています。

NNY:ありがとうございました!

※BespokeBook Ⅵ 掲載インタビューにオフショットを追加してブログに掲載させて頂いております。

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